SUISOUについて
2021年5月5日、友人のライブを観に行き、3人組インストバンドのカッコ良さを改めて再認識し、我慢が出来なくなってTENYA-WANYAの初めてのMVを公開した。
SUISOU
動画内の表記にミスがあるし、映像自体もリテイクをかけたから、後日差し替えにする予定ではあるけど、公開から一週間で100回再生を超えた。嬉しい!
見てくださった方がこれを読んでおりましたら、深く御礼申し上げます(見てなくても言うよ)。
ずっとやってみたかった楽曲解説 SUISOU編
・曲の造りについて
メンバーと話しながら「Polyphia、CHONみたいな曲作るか」なんて一笑いした後に自宅で浮かんだのが冒頭。2019年大晦日に原案動画を撮っている。
スライドワーク+タッピングで今時テクインストっしょ!とねじ込んでみたところ、案外楽しくてそのまますんなり進んでいった。
ベースパターンも珍しく細かく注文を出して、包容→ビートと切り替えを依頼した(出来ているのかはシラナイけど)。
中間部の3/4× 3で進んでいくところが、ムソルグスキーの「組曲 展覧会の絵」から「プロムナード」が元ネタになっている。
進んで止まって、また進んで。
手を伸ばして止めて、やっぱり伸ばして、とか。
その後のジョァーンのところのギターは特に気に入った響きで、なんとなく「久石譲」なコードだと思っている(コウタにも通じた)。
歪みかけ録りにも関わらずいい感じの澄んだバランスになっていてグッとくるところ。
エンディングのキメフレーズは何気なく弾いていてグッときたやつを放り込んだから元ネタはなし。
階段を三段くらい飛ばして駆け上がるようなフレーズにはどうしてもワクワクした響きを感じてしまうので。
楽曲構成としてはこんな造りになっている。
・タイトルについて
TENYA-WANYAの曲名は全て僕が独断でつけているけども、そこに大きな意味はない。
「SUISOU(スイソウ)」も、たまたま泳いでいた言葉を捕まえて置いたもの。
だけど、「水槽」と「吸いそう」の二重の意味では捉えている。
常々、自分の世界の狭さに辟易しながら生きている節がある(気に入ったお店に通い、気の合う友人とだけ、同じところで遊ぶ)から、なんとなく囲われている気になる。
自分の音もなんとなくしっとりした音に感じるし、水をモチーフにするとしっくりくるのだ。
「吸いそう」の方にはなんとなく禁煙中の友人が気になって、その辺りの葛藤が中間部に当てはめられるのかなぁ、とぼんやり思って後から付け足して満足したもの。
煙も掴めなくて、冷たくて、深い。
そんなわけで「SUISOU」でしっくり来ている。
楽曲解説 終わり
TENYA-WANYA、配信曲はSUISOU含め全4曲を予定(審査中につき配信時期は未定)
全て色々考えて曲を作り、タイトルをつけ、演奏をしているから、どんな形であれ愛してほしい。
先に述べた僕の解釈が全てではなく、聴いた人が持つイメージがそれ。
でも僕の解釈と違ったら教えてほしいな、と思う。
なんにせよ、たくさん聴いて、たくさん愛してください。お願いします。
これを読んでくださったあなたに向けて。
SUISOU / TENYA-WANYA